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救助・保護活動報告【多摩事件】

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6月16日午後2時30分、道が分かりづらく、約束の時間を少し送れて東京都動物愛護相談センターに到着しました。
まず事務手続きがあるというので、代表者である谷野と当初飼育者の0さんが事務室に入室し、手続き開始。他の者たちは外でただ待ってるだけでは時間がもったいないので、犬たちに識別用の番号札を取り付けさせていただこうという予定になっていたのですが、センター側からは『作業はこちらで行うのでとにかく犬舎には入るな』とのこと。
少しでも早く犬たちを移動させたいのですが、このあたりはさすがお役所らしく、だめと言われたらもうどうしようもありませんので、取りあえず雨の中、扉の外で濡れながら待っているしかありませんでした。
小1時間ほど待たされ、ようやく作業開始となりましたが、当然のごとく犬舎での作業はセンターの人たちが行い、こちらはケージの積みこみを行う完全分業制。しかしこの時の作業中の状況説明用写真を撮らせてもらう事はできませんでした。
と言うのも、単なる後々のSALA内で使う記録用に簡単なスナップ写真を数枚撮たかったのですが、センターに人から『この施設は私達の”管理下”にあるのだから、ここで写真は絶対に撮っちゃだめだ』のような事を言われたからなんです。文章的にはそれほどでもありませんが、実際の雰囲気は結構威圧的な感じで、”ここでは俺達の言う事聞けよ…”とでも言いたげに思えてならなく、怖いくらいでした。
それでも、せめて一枚くらいは残したくて積みこみが終わり、センターを出る車を撮ろうとカメラを構えたとたん、すかさず後ろのほうから『建物入れて撮っちゃ駄目だ!』と大きな声。勝手に犬舎の中に入って写真を撮られたりするのを困るのは当然ですが、普通に表の公道からでも見る事が出きる外観の一部を撮る事さえ全く許されないと言うのは正直驚きました。
センターには犬やうさぎなどと触れ合える場所もありますが、そこを訪れた子ども連れのお母さんたちにもこのように写真を禁止しているのでしょうか…。不利有利で差別するお役所って…。
余談ですが、私達がセンターに居た短い間にも持ちこみ処分依頼や捕獲された犬が到着していました。先日も”日本はペット天国”と題した番組が放送されていましたが、こうした現場を目の当たりにしていると”天国”って一体何を意味しているのかいつも疑問に思います。

取りあえず慌ただしく49頭を車に積みこみSALAへ、1時間弱の移動でしたがとにかくものすごい”におい”。
通常言う犬のにおいなら慣れていますし、別にイヤとも思わないのですが、今回の場合は糞尿まみれという事で訳が違います。それも昨年の9月頃から毎日毎日犬の身体に溜め込んで、しかも十分熟成させたものだけに、それはそれは表現できないほど強烈で、変わった臭いが車中にたち込め、窓を閉め切っていても外の人間にわかるほど。
しかし、その臭いに一番苦しめられているのは紛れもない犬たちに外ならないのです…。

SALAに到着し、室内に運び入れるのも大変です。いくらマルチーズとはいえ意外に重く(この理由は後に判明)、狭くて急な鉄骨階段を降りしきる雨の中、滑る足を必死にこらえて何とか全てを運び入れた頃には、あたりはもう薄暗くなっていました。
しかし、これからが本当の試練の始まりです。Sala Newsの記事の中で”溶岩のような”とか、”鎧”と表現されている物を剥がしにかかるのですが、これは正直なところ実物を見て、触っていただく以外分かってもらえそうにないです。と、言うのも自分自信、話からイメージはしていたのですが本当に驚きました。毛玉が大きくなって固まった程度なんてものじゃなく、こんな物が犬の身体に作られる事自体脅威に思います。敢えて表現するとしたらアルマジロのような感じで、(触った事はありませんが)頭と胴体、手足が全て鎧のような物を纏い、とにかく固かったです。その鎧は身を守るどころか歩く事さえままならず、ご飯を食べるときも排泄さえも障害になリ、なによりも身体に全くといって良いほど換気がありません。身体が痒くとも掻くことができず、ひたすら暑さと重みに耐えつづけた犬たちの苦しみは想像することすら難しい筈です。


犬を一頭ずつ診察台に載せ、鎧を剥がしにかかります。背中の広くて平らな部分だけはバリカンを使用出きるのですが、基本的には鋏を使っての根気の要る作業が続きます。鎧と皮膚の隙間にあるほんのわずかな空間に鋏を入れ、真綿が絡みついたような感じの毛を鋏の先でほんの1~2ミリこじ入れながら切っていくのですが、中には鋏すら使えないところもあり、かみそりやら爪切りなどあれこれ試してみる程でした。
さらに悪い事に、長期間に渡って外気に触れる事のできなかった皮膚は薄くなっていて、少し強く引っ張っただけで出血を起こしてしまいかねなく、非常に神経を使わなくてはなりません。また、これは本当に見る以外信じがたい事なのですが、手足やしっぽが毛玉に埋もれてしまって、どこにあるのか一見しただけでは分からないのです。もちろん鎧の上から触ったところで分かるはずもありません…。
1時間以上かかってようやく一頭の毛を刈る事ができます。鎧を剥ぎ取った後の姿は見違えるほど小さく、身軽になれたことが嬉しくはしゃぎまわっています。それまでは元気が無くて動かないのかと心配していましたが、そんな事などなくて、本当はこんなにはしゃぐコなのに今まで動けずにいたんだと分かりなんだか悲しくなりました。
それもそのはずで、それまで身に纏っていたよろいの重さは、驚く無かれ本体の重さとあまり変わらなかったのです…。

夕方に始まった作業は黙々と続き、次第に手、足や腰はもちろん全身に痛みと痺れが起こり始めました。神経を使うので頭が朦朧とし、目の疲れも皆限界に達した午後11時過ぎ、遅い夕食と共に初めて休憩をとります。この時点でようやく半分ほどの作業が終了。
食事もそこそこで、すぐに作業再開。黙々と作業が続く中、その横では身軽になったコ達が騒ぎまくっています。中には喧嘩までしだすなど、近隣の人たちに怒られないようなるべく音を立てないよう努力している私たちの事などお構いなしです。

結局作業が終わったのは朝の7時近くでした。
この日は寝る間もなく通常の世話を行う事になったことは言うまでもありません。

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