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  動物に関する法律【緊急避難的措置】

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題名 緊急避難的措置
投稿日 : 2006/02/07(Tue) 18:46
投稿者 文責 S
犬及びねこの引取り並びに負傷動物の収容に関する措置要領の改定素案より抜粋
犬及びねこの引取り措置は、終生飼養及び
みだりな繁殖防止等の飼主責任の徹底につれて減少していくべき
緊急避難的措置として位置付けられたものであることについても配慮すること。

本記述は下記の動愛法条文の目的を明確化する意図で記述されたものであろう。

動物の愛護及び管理に関する法律
第十八条 都道府県等は、犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。

条文だけでは引取が自治体の義務であることは分かるが
行政目的が不明確な上、所有者が引取を求める権利があるかのように解釈される可能性もある。
引取に対する自治体の対応は様々である。

某市のHPより
・犬・猫をいろいろな事情等により飼うことができなくなったら、下記の日程でXX保健所が引取ってくれます。
・成犬の場合は、ヒモで繋いで連れてきてください。子犬、猫の場合は、ダンボール箱に入れて、出ないようにガムテープで閉じてから連れてきてください。

某県のHPより
やむを得ず飼えなくなった犬・猫は、保健福祉事務所が次により引き取りを行っています。
 詳細については、衛生グループへお問い合わせください。

 ・ 引き取り日時 : 毎週水曜日
 ・ 引き取り手数料 :
    生後60日以上 : 1頭 1,000円
    生後60日未満 : 1頭   300円


某町のHPより
平成16年度の犬・猫の引取日は下記の日程になっています。
〔日時 略〕

 XX県では年間8,000頭もの犬や猫が殺処分されています。
 ペットを飼うきっかけはいろいろあるでしょう。
 ただ、動物は命を持っています。動物の親は一生懸命子供を育てます。
 人間と同じです。
 生まれてきた子供をすぐに取り上げて奪うのは、動物にとってもとても悲しいことだし、
 身体的に負担のかかることです。

 それを防げるのは飼い主だけです。

 人間のために動物を飼っているのであれば、動物のために必要がないのであれば
 妊娠しないように、させないようにするのが飼い主の責任ではないでしょうか?

 人間の勝手で処分するのはやめましょう。

上記の某市、某県は まことに事務的という印象を受ける。
「子犬、猫の場合は、ダンボール箱に入れて、出ないようにガムテープで閉じてから」
など 光景を想像するだけで気分が悪くなる。

某県も、事務的である点は同様であるが
引取料を徴収していて、一応は予防策〔と言えるかどうか〕は存在する。
とはいえ、どういう理由か 子犬、子猫の引取料が安く設定されていて
これでは、安易な繁殖、放棄の抑制になりそうもない。「実費」なのであろうか。

某町は、子猫、子犬の引取が多いのであろう、繁殖制限を訴えている。

以上の三例は「犬猫 引取」で検索したランダムなものだが
「引取」について 自治体の考えが統一されていないことは明白である。
某市では住民サービスとして「不用犬、猫」の引取が行政に課せられていると解釈しているかもしれない、

某町は、行政の仕事とは考えていても、
倫理的に問題のある行為と考えているのかもしれない。

環境省資料に引取、すなわち放棄についての記述はみつからないが
資料2 虐待及び遺棄の防止規制に下記の記述がある。
虐待及び遺棄の両行為とも、動物に対する残虐な処遇の禁止が共通事項となっており、
こういった意味では、虐待と遺棄とは本質的に異なるものではない。
虐待は場所的な隔離を伴わないで必要な保護を与えない行為であり、
遺棄は場所的隔離を伴った保護の拒絶であるとされている。

「場所的隔離を伴った保護の拒絶」という点では放棄も同様である、
引取すなわち放棄も所有者の「動物に対する残虐な処遇」であることに変わりはない。

環境省資料4 「動物の愛護管理の歴史的変遷」には
動物愛護管理法の目的は、「国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、
友愛及び平和の情操の涵養に資すること」、「動物による人の生命、身体及び財産に
対する侵害を防止すること」の2つとされている。

と記述されているが、この二つの目的が矛盾する場面も少なくない、
放棄は その一例である。
引取という放棄を認めなければ
遺棄という犯罪を誘発し、放棄以上に残虐な結果に至る可能性が高い、
また、遺棄動物による「人の生命、身体及び財産に対する侵害」を引き起こさないとも限らない、
動愛法の目的には入っていないが
外来生物法の目的
生態系等に係る被害を防止し、もって生物の多様性の確保、人の生命及び身体の保護並びに農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資する

も視野に入れれば、フィールドに放たれた犬、猫による生態系汚染も考えなければならない、
となれば、現状での引取を停止することはできない
ただし、これは緊急避難的措置として である。

刑法
(緊急避難)
第三十七条 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。

「的」であるから 上の条文がそのまま当てはまるわけではないが
「緊急避難的措置」は色々な解釈が可能である。
放棄者が自己又は他人のの生命、身体、自由、財産に対する現在の危機を避けるために
引取を求めた場合に
本来は、遺棄罪が適用されるべき犯罪であるが違法性を阻却されるのか、
〔で あるならば放棄者には現在の危難についての合理的な説明義務が生ずるし
もし、放棄者の主張する現在の危難に合理性がなければ違法性は阻却されない
当然、申請と認定ないし許可などが必要になる。〕
それとも、「人の生命、身体及び財産に対する侵害」、「生態系等に係る被害を防止」のために
違法性の阻却される「保護の拒絶」を認めるというのであるか、である。

引取の許可制などということはないので、実態からすれば
「人の生命、身体及び財産に対する侵害」、「生態系等に係る被害を防止」
のために 違法性の阻却される放棄を いわば安全弁として設定したのであって
放棄者に行政に引取を要求する権利など認められないし
本来、違法な行為を公益のために容認することになる。

このような状況は、違法行為を黙認するのであるから
早急に解消するのが行政としての当然の目標になる。
本当は
所有者から引取りを求められたときは、終生飼養及びみだりな繁殖防止等の
飼主責任の徹底を図る観点から、その事由、頻度及び頭数に応じて、
飼養の継続及び生殖を不能にする不妊又は去勢その他の措置に
関する必要な助言を行うこと。

では 生ぬるいとは思うが、下手に引取の要件を厳しくすると
遺棄が増加する可能性が高い。困ったことである。

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